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デザイナーに必要な「デザイン以外のスキル」とは? |DESIGN.MOTSU vol.1 イベントレポート

スマホで呼べる、相乗りアプリ「CREW」を運営するAzitでは、デザイナーを集めて談話する「DESIGN.MOTSU(デザイン・ドットモツ)」を定期的に開催しています。

DESIGN.MOTSUの司会を務めるのは、Azit CCOの須藤 信一朗。採用戦略や文化・制度構築を担当している須藤は大のアート好き、自身もアプリ開発者としての経験があることなどもあり、デザイナーの方々の持ち味を引き出していきます。

今回は2017年6月に開催、DeNA、サイバーエージェント、GKデザイン、リクルートなどのデザイナー経験者たちをご招待したDESIGN.MOTSU vol.1のご様子をお届けします。

《ゲスト》

松川 逸(サークルイン|サイバーエージェントを経て現職)

日比野 洋允(Saleshubデザイナー|サイバーエージェントを経て現職)


北村 華苗(現Anycaデザイナー|精密機器メーカー、制作会社を経て現職)

飯島 征士(DeNAデザイナー)

Shoya Ono(Progateデザイナー|マーケティング会社を経て現職)

菊池 俊平(現Rettyディレクター|gorooデザイナーを経て現職)

清水 大輔(フリーランスデザイナー|株式会社 GKデザインを経て現職)

小田 啓(Azit プロダクトマネージャー|元Nagisaディレクター・リクルートホールディングスディレクターを経て現職)

それでは、デザイナー8名が集まる「DESIGN.MOTSU」スタート開始です。

(右奥から順番に、須藤、大野氏、日比野氏、清水氏、松川氏、菊池氏)

須藤 今回はデザイナーとして活躍されている皆さまを、業界分野問わずご招待いたしました。本日のもつ鍋は名店蟻月の定番「白のもつ鍋」です。早速食べながら会を進めていきましょう。

(もつ鍋の名店「蟻月」の白のもつ鍋を用意)

では、自己紹介から始めましょう。いっちゃん(松川 逸氏)からよろしくお願いします。

松川 逸氏(以下松川氏) よろしくお願いします。2週間前にサークルインというスタートアップに転職をしました。サークルインは国際物流のフォーワーダー(ブッキング担当)に向けて業務改善・一元管理を促進するサービスを提供しています。8月に開催されたB Dash Campでも優勝した会社で人数もまだ7名しかいません。私は1人目のデザイナーとして、プロダクトのUI/UX、コーポレートブランディングなどの業務を行なっています。

サークルインのサービスサイト

前職はサイバーエージェントに3年半在籍していて、「755」をはじめ、4つくらいアプリを担当していました。

須藤 外国人のメンバーが多いから留学もしたんだよね。

松川氏 そうなんです。セブ島に1ヶ月滞在して、英語で仕様書を書く勉強をしていました(笑) ちなみにもつが大好きで、近所で美味しいもつを買えるお店は把握して、自宅でもつ鍋やっています(笑)

(松川氏)

須藤 もつマイスターがもう一人(笑) では次は日比野さんお願いします。

日比野 洋允氏(以下日比野氏) はい。日比野です。周りからは「ビーノ」と呼ばれています。よろしくお願いします。私はSaleshub(セールスハブ)という会社の創業メンバー・取締役として、デザイナーをやらせていただいております。

Saleshub

弊社が運営している「Saleshub」は、リファラルで営業活動ができる営業マッチングプラットフォームです。「お客さんを紹介して欲しい企業」と「お客さんを紹介できる個人」がつながることができるサービスですね。よろしくお願いします。

須藤 ありがとうございます。では、次は菊池さんお願いします!

菊池 俊平氏(以下菊池氏)Retty株式会社のペティです。名前が「俊平」なので、ペティと覚えてください。今はRettyのトップユーザーチームでチームリーダー、プランナーをしています。

Rettyでは最近「人から探す」という検索をおすすめしていて「自分の好みとあってる人」や「トップユーザーから探す」というような切り口で、ユーザー体験を向上させるための施策を展開しています。

あとはトップユーザーさんに向けてイベント開催など、コミュニティマネジメントなども担当しています。

Retty

学生の頃には現在はアラン・プロダクツという社名に変わった「ハゲラボ」を運営するGorooというスタートアップで、meloというアプリのUIを担当していました。

須藤 ありがとうございます。次は大野さんよろしくお願いします。

大野しょうや氏(以下大野氏)Progateという、オンラインプログラミング教育サービスを提供している会社でUI/UXデザイナーとして働いています。中心業務はUI/UX改善ですが、新規開発と改善部分の両軸を担当。あとはHTMLやCSSのコンテンツ作成、最近はSassの勉強をしながらコース作りも担当しています。

Progate

前職はグロースハック業務を行う会社でデザイナーをやっていて、LP改善、サイトの数値改善を担当していました。ビーノは大学時代の知り合いで、そのつながりで呼んでもらいました。

松川氏 Progate本当にわかりやすいですよね。猿でもわかるっていうくらいわかりやすい。

大野氏 本当にコンテンツにはこだわっています。半月かけても納得できなければ壊して作り直すほどの熱量なので、そう言ってもらえると嬉しいです。

須藤 ありがとうございます。それでは、次は清水さんお願いします!

(左から清水氏、日比野氏、大野氏)

清水 大輔氏(以下清水氏) 一番僕が特殊というか、分野が違う印象です。完全にものをつくる人間です。なので今日はバーターなのかなと思ってます(笑)

一同 (笑)

須藤 そんなことないですよ!(笑)

清水 冗談ですけどね(笑) 元々、バイクのデザインしていました。いわゆる工業デザインですね。そこで7年勤めた後にフリーランスをしています。「SHIMIZUDESIGN」という名前で、プロダクトデザインに限らずグラフィックデザインまで幅広く。基本は受託と、商品提案を両方行なっています。

(清水氏のサイト)

「SHIMIZUDESIGN」サイトを見ながら)このあたりはロゴやパッケージまで、幅広く担当した制作物。これは、竹のクラフトで柄杓の形をモチーフにしたおしぼり、おしぼり入れ、箸、箸置きがセットになったおもてなしセットです。

(サイトより。「お情ぼり」)

須藤 すごいことやってますね!(笑)

僕も呼んでおいて失礼なのですが、テンション高い飲み会で意気投合しただけなので何作ってるのか知りませんでした(笑)

清水氏 あの時はすごかったですね(笑) 呼んでくれてありがとうございます。他にもありますが、長くなるのでこれくらいで。

(右が須藤)

須藤 みなさん気になると思いますが、続きはWEBで。そんな感じの清水さんでした。Anycaの二人は遅れているみたいなので、ここにいる最後のメンバーはAzitのおだっちということで。

小田 学生の頃にNagisaというアプリ制作会社でディレクターをしておりまして、そこでエンタメのゲーム、動画アプリを担当していました。就職はリクルートホールディングスに行ったあと住まいカンパニーへ。1年後に須藤と話して、やっぱりスタートアップはいいなあと感じて、Azitに入社しました。今はCREWのPM、デザイナなど色々やっています。

デザインはNagisaの頃からちょくちょくやりながら、友人と受託開発の会社を立ち上げて、WEBデザイナーとしてフロントエンドもグラフィックもまるっと担当していました。あ、そうです。これ(下画像参照)頑張ったんですよ。

(小田が制作した「お金を愛しすぎた少女」のAppStore画面

一同 ざわつく

小田 自信作がこれです。Nagisaでつくった最高傑作なんですが「お金を愛しすぎた少女」というアプリを作って、App Storeで3位になったんですよ。僕とイラストレーターと外注のエンジニアの3人で1ヶ月半でミニマムにつくりました。マッチ売りの少女をモチーフにして、お母さんの病気を治すためにかかったお金を返すためにパチンコで一生懸命お金を稼ぐっていうゲームです(笑)

お母さんの病気よりお金が好きになってしまうというアプリで、かなり成果出たんですよね。しかもシリーズ化されて「焼き芋売りの少女」とか「壺売りの少女」とか派生していきました(笑) 色々実況動画とかも撮られて。

須藤 すごいなあ・・実況プレイもすごいね。

小田 須藤さん何も知らないですよね(笑) ストーリーの文章も作っていました。

須藤 今はCREWに集中して頑張ってくれてます。おだっちきてから劇的にCREWも変わったんですよ。

小田 普段はこんなこと言ってくれないですけどね(笑)

須藤 CREWって、C2Cのドライブシェアアプリなんですが「Today’s Special」っていう機能をおだっちが作って。それが「オープンカーで帰ろう」とか「寝て帰ろう」とか、普通に車に乗るだけではなくて「移動が体験になる」という企画を、企画から実装まで担当しています。入社当初から、CSからUI/UXまでなんでもやってるんです(笑)

それでは、自己紹介は一通り終わったので、Anycaの二人が来るまで次のコーナー行きましょう。

【お題サイコロ】

須藤 今回は趣向を凝らして、こんなものを作ってみました。


須藤 サイコロを振って出てきた目のテーマに合わせて話していくと。それでは早速回しましょう。

テーマ[1] 将来取り組んでみたいデザイン·やってみたいサービスは?

須藤 まず出たのは1番「将来取り組んでみたいデザイン・やってみたいサービス」について。案を出してくれたのは菊池さんでしたね。

菊池氏 そうです。では僕から話していいですか? 今はデザイナーやっていないのですが、将来は起業したいと思っています。やってみたいテーマはブロックチェーン関係か「宇宙」。

松川氏 なんで宇宙なんですか?

菊池氏 宇宙はずっとやりたいというか「行きたい」と思っていて。旅行が好きなので、会社をやめるタイミングで世界一周しようと思っているんですが、その前に日本のことを知ろうと思って今は奥さんと日本一周しています。その後は世界一周、その先は宇宙かなと。世界一周している中で、起業テーマも見つかると嬉しいです。

(左が小田、右が菊池氏)

須藤 さらっとすごいこと行ってますね(笑) 清水さんはフリーランスで、かなりいい仕事を受けているイメージですが、今後の目標などありますか?

清水氏 今の仕事は受託と提案の2軸があるのですが、両方とも自分がやりたいことがすでにできているんです。提案型ではプロダクトアウト的に仕事ができるのでフラストレーションも溜まらない。

ただ、自分の好きなことばかりやるのも面白くないので、2軸持っている一軸の方でお客さんと話して、一緒に仕事をして受託を通じて何かを吸収し続けたい。将来的な夢もあるので、それは少年心を忘れないようにするという感じで。

須藤 ここの仕事、ここのプロダクトをつくりたいとかありますか?

清水氏 直近ではメーカーのブランディングの仕事がきています。上場企業なのですがそういう仕事ができると嬉しいです。あと理想としては海外のプロダクトデザインの仕事で、日本ではできないような花形の仕事をやってみたい。「海外で成功したなら大丈夫」という箔をつけたいという考えもあるのですが(笑)

須藤 なるほど(笑) フリーランスで生きるための戦略ですね。大野さんは目標にしていることは?

大野氏 「医療」に関心があります。医療系の中でもわかりやすく大きな問題を助けるべきだと思っているんです。例えば義手や義眼とかはテクノロジーが医療を解決できる。親が看護師だった影響もあるのですが、IT/Web界隈から医療にアプローチしていくことにゆくゆく挑戦して行きたいですね。

Anycaの二人も遅れて参加ーー自己紹介

(写真右が北村氏、真ん中が飯島氏)

須藤 Anycaのお二人が到着したようです。早速ですが自己紹介をお願いします!

飯島 征士氏(以下飯島氏) DeNAでデザイナーをしております。DeNAに入ってからはコーポレートブランディング、サービスプロモーション、ロゴやアイコン作成などを経て、2014年11月にAnycaに参加。2017年9月にチームを離れました。

北村 華苗氏(以下北村氏) 初めまして。北村です。飯島さんと同じくDeNAで3ヶ月前からAnycaにいます。前職はデザイン制作会社、その前はアイシン精機という自動車部品メーカーにいました。

須藤 東海地方ですね! 僕中部電力だったので、よく知ってますよ。それでは、お二人の紹介終わったところで、次のサイコロ行きますか。

テーマ[5]デザイナーとして価値を上げるためになにをしているのか、何をすべきか

須藤 真面目なテーマのお題がきましたね。5番「デザイナーとして価値を上げるためになにをしているのか、何をすべきか」です。考えたのはいっちゃんかな。

松川氏 仕事中に考えたからつい硬いテーマに(笑)私からいきますね。デザイナーとして重要なのは「デザイナーがただ使われるだけで終わらない」ために「意思決定に自ら入り込んでくこと」だと思っています。

美大の先輩がスキルがあるのに制作会社で言われたまま手を動かして疲弊していく姿を見ていて、それがすごく嫌でした。でも最近「ビジネスやITにデザインの力が必要だ」という流れが生まれつつあります。

しっかりとビジネス的な意思決定にも参加できるようになれば、デザイナーとしての立ち位置を確立できるんじゃないかなと思っています。

あと、スタートアップって「最初はデザイナーいなくてもいい」って思われがちなんですが、どうしたら初期メンバーとして、デザイナーとして価値を発揮できるんだろうということにも最近悩んでいました。

須藤 ビーノさんは創業メンバーかつ取締役ですが、意思決定する側として大切にしていることってありますか?

日比野氏 僕たちのサービスはまだ4ヶ月目ですが、創業メンバー5人のキーワードは「みんなで考えること」でした。社内でデザイナーの肩書きを持つのは僕だけですが、実際にサービスを作る上でのデザインは、多岐に渡る。

例えばプレゼンの資料、細かい言葉の文言、CS業務に関連した資料まで、細かいところまで目を行き届かせることが広義の「デザイン」だと思っていたので、チームの中に浸透させました。

そのために毎日朝会で僕が作ったプロトタイプやデザインをみんなに必ず共有して、意見をもらって論理立てて意思決定していくことを習慣にしているんです。


(インターンの佐野がワインをつぐ)

須藤 コーポレートデザインからプロダクトまで幅広く担当した飯島さんは「意思決定」について思うことはありますか?

松川氏 サイバー時代にやっていたのは、アイデアを作って見せることでした。言葉で説得できなくても、形にしてMTGに持っていくことはしていましたね。

飯島氏 それがデザイナーとしての答えだと思いますね。

飯島氏 理由のあるアウトプットを出すことがデザイナーの仕事だし、それが作れて、見せられることがデザイナーの強みだと思うんです。どうですか?

北村氏 私ですね(笑)意思決定とはそれますが、「デザイナーとして意志を持つ」ということは大事だと思っています。私は常にサービスやアプリに触れるときに「何を期待して私はこれをしているのか」とか「感情が動くときっていつか」ということを常にサーチしているんです。

自分が作るときも同じことを考えていて、なんとなく作るんじゃなくてそのデザインをつくる意味や考えを反芻しながらつくらないといけないなと。聞いていて思いました。

小田 そのあたりの考え方って、制作会社にいたときと今で違いますか?

北村氏 変わりました。めっちゃ変わりましたね。事業会社にいると自分が作ったものがすぐ出るんですけど、制作会社だと絶対にクライアントで揉まれて違うものが出て来てしまう。

そこに責任がないんです。いくら頑張ってそこを考えても結局改変される。こなす量も多いからくる玉を打ち返すだけになってしまう。その思考が大きく変わりました。

小田 納品したものと違うものがリリースされたときの切なさですね。

北村氏 もう、本当にそれです。

須藤 おだっちは?

小田 僕は、さっきの「論理」という部分とは違うデザインもあると思っていて、例えばバナーやファースト・インプレッションってロジカルじゃない。感覚的なものを研ぎ澄ませる必要があるなと思っています。それで色々なプロダクト、デザインに触れる時間を増やして感覚を鋭くしていきましたね。

須藤 盛り上がって来ましたね。流れ的にサイコロ関係なしで「2.どうやってデザインの知識・ノウハウをインプットしているのか」の話を聞いてもいいでしょうか。

テーマ[2]どうやってデザインの知識・ノウハウをインプットしているのか

須藤 清水さんはどうですか。プロダクトデザインの方のインプット方法ってイメージが湧かないのですが。

清水氏 意外とシンプルで、日常の当たり前を拾うようにしています。なので、周辺にある身近なものから得る方が多いですね。

大野氏 例えば、最近だとどういうものがありますか?

清水氏 柄杓の形をしたおしぼりセットをつくるときには「おしぼり」って、食事の前のお清めだと思うのですが、その習慣が日本的だなと思いました。その習慣を掘り下げて、食事文化について考えているときに、「神道の神様に会う前の手水」というお清めの水があるのですが、その習慣に似ているなと思って。

その2つを融合させることで、通常のお絞りがちょっと神聖なイメージになるんじゃないかなと。日々考えていたことを形にしたという感じですね。

飯島氏 どういうシーンでの使用を想定しているんですか?

清水氏 お寿司屋さんや旅館など、おもてなしを上質にすることに重きを置いているので、そういったお客さんへ特別な対応をする場所ですね。お店への営業はこれからですが、東麻布のコンセプトショップに置かせていただいています。

話を戻すと、やっぱり生活からのインスパイアが多いです。最近は家事をやったりもするのですが、無意識でやっていることを意識して、プロセスを感じて何か作るヒントにならないか考える。常にアンテナを張っている感じですね。

須藤 菊池さんはどうですか? インプットは。

菊池氏 僕も日常からのインプットは大切にしていますね。「お店探し」を仕事にしているので、世間でお店探しをする人は、どんな探し方しているか観察するんです。最近タイに行った時には、そこらへんの人たちはみんなLINEを使っている。そういう姿や行動の仕方を見ることでライトなユーザーさんに寄り添うことができるようになります。

一方で「トップユーザー」さんのことを知るためには、ヘビーユーザーさんにヒアリングをする機会などを大切にしています。ヘビーユーザーになった方の動態、関心事、過ごし方を理解して、ライトユーザーとヘビーユーザーの違いを見たり。バランスをとって施策を考えるようにしています。

須藤 AzitのCREWでも、実際におだっちがCREWを利用してドライバーさんと話したり、僕もドライバーをやってお客さんと話してみたり。接する部分を増やすと、見えることは増えますよね。サービスの意思決定を行うときにも重要なことだなと思います。

菊池氏 ユーザーさんと接していると、自分の説得力が違うんですよね。自身にもつながるし、説得材料にもなる。

須藤 自社サービスだと、自分が使う、ヒアリングするっていう部分でインプットできると思うのですが、イメージが湧かないのが「コーポレートブランディング」。会社のミッション・ビジョンから形を起こすためのインプットって、イメージが湧きません。飯島さんはどのように実行してきたんですか?

飯島氏 僕が入った段階ではコンセプトやコーポレートメッセージは決まっていたので、それに基づいたデザインガイドラインも決まって、浸透させていくところがミッションでした。

なので、須藤さんがイメージしている部分とは少しずれるかもしれませんが、「何を伝えたいか」というところの次のステップである「どうやって浸透させていくか」。いかに社員全体に伝えるか、伝えるために何をどうやって作るかを考えるということをしていました。

松川氏 浸透させる部分は、サイバーエージェントは本当にうまかったなと思っています。毎回新しいスローガンが出ると、スローガンステッカー、お菓子、社内用語、仕事での使い方を考えたりして。「FRESH!」というのがキーワードになったときは「今日髪型フレッシュだね」とか、そういう例をステッカーの裏に書いて配ったり、上の人もどんどん使うんです。それが下まで伝わるんです。

小田 上司がちゃんと使うっていうのはいいですね。

須藤 僕たちもそういう風にした方がいいんですかね。

飯島氏 小さいうちはそこまでは必要ないんだと思います。みんなで決めて、念頭にあるから浸透させようとせずとも浸透していく。でも大きな規模になると全員が同じ方向を向くためには、何らかの施策を取らないと、広まっていかないんです。

須藤 僕たちは3つのバリューをSlackのスタンプにしています。そういうことですかね。

[5]の続き。意思決定のプロセスに重要なこと

須藤 会社ロゴの刷新で悩んでいるんです。インターンの公平が頑張ってロゴ作成をしているんですが、みんながしっくりくるところまでいけない。そういうときに、どうやって進めればいいと思いますか?

松川氏 ロゴって一番難しいと思っていて、UIだと答えが出しやすいけど、ロゴになると一気に難しくなる。好みもあるし、感覚的なものが多いと言いますか。

日比野氏 Amebaのロゴをリブランディングするときって、藤田さんとNIGO®さんをはじめとする限られた少数のメンバーでプロジェクトが進行されていたとうかがいました。全然社員には共有されていなかったんだけど、その二人の信頼関係と、説得力があったからみんな納得して、ガラッと変わったリニューアルだったんです。

【締め】

デザイナーたちが集まり、もつ鍋と共にデザイン談義を交わすDESIGN.MOTSUのイベントレポートをお届けしました。記事では伝わりきらない魅力が盛りだくさんな内容でした。ぜひみなさんも機会があればお越しください。

デザイナーとしてどのようにデザイン視点を磨くのかという視点から、出来上がったデザインを納得させる「アウトプット力」まで、デザイナーという言葉が多義的になり、作れる人が増えてきた中での「プロフェッショリズム」を表す方法は、それぞれのデザイナー個人個人が持っているデザイン論の1つなのかもしれません。

[編集:大沢俊介]

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