This page is intended for users in Germany. Go to the page for users in United States.

ベンチャーと大手企業の狭間で14年ほど生きている私にだけ見えているのではないだろうかと思うキャリアプラン

※2019年10月14日、一部、加筆・修正しました。

さて、またしても2か月以上更新が滞ってしまったのだが、株主総会があったり、軽井沢の隣町の御代田町に移住した知人のところに行ったり、担当している新規事業の外国人材就労支援サービスのためにミャンマーに行ったり、地方から日本を元気にするという新しい形の地方再生にチャレンジされている消滅可能性都市のひとつである富山県朝日町みらいまちLABOに行ったり、ベンチャーと大企業、都会と地方と東南アジア、保育と人材と介護とCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)、営業とコーポレート部門、というように、毎日、複数の企業形態・活動エリア・事業内容・職種を行ったり来たりするため、他者から見ると、私の仕事の全容はもはや理解不可能と言われてきたとはいえ、特にカオスを濃くした2か月だった。中でも、今回のミャンマーについては、あまりに濃かったので、「新規事業を立ち上げる際の周りの巻き込み方と現状」といったテーマで別記事を書こうと思っている。

ところで、万が一、弊社の全てのフィードに目を通していただいている奇特な方がいるとしたら気付かれているかもしれないが、この記事について、私の文体はWantedlyの目的である「採用広報」という面において、全くふさわしくないものになっている。「共感してもらって仲間になってもらう」といった意図よりも、これまでの経験とこの2か月でふいに現れた考えをまとめておきたいという自己満足でしかないもので独白に極めて近い。

それであれば「noteに書けよ」と思う方もいるかもしれない。みなさんは「noteへようこそ!」というページをご覧になったことがあるだろうか。冒頭に、「noteは、文章、写真、イラスト、音楽、映像などの作品を投稿して、クリエイターとユーザをつなぐことができる、まったく新しいタイプのウェブサービスです。」と書かれている。私はクリエイターに対する憧れは強いもののクリエイターではないので、使っていいものなのか悩んでいる。とても真面目なのだ。

そして、とても簡単に新規登録できるにもかかわらず面倒である。現在、facebook、Twitter、インスタ、Wantedlyの4つのSNSを使っているがfacebookの更新が精一杯で他は苦痛で滞っている。とても怠惰なのだ。だがしかしnoteを使ってみたい気持ちもとても強い。自分で書いた絵をステッカーやキーホルダーなどのノベルティにして自分が登壇するイベントの景品にするくらいクリエイターに憧れているのだ。

前置きが長すぎる

話を戻そう。タイトルの「ベンチャーと大手企業の狭間で14年ほど生きている私にだけ見えているのではないだろうかと思うキャリアプラン」だが、こんな私にもかかわらず、9月27日にスタートアップカフェ大阪で、10月5日にシェアハウスのアオイエ千歳烏山(サムネイルの写真)で、どういう風に働いているか、どうキャリアを選んできたかといったお話をさせていただく機会があり、参加されたみなさんとお話しする中で気付きがあったが、全てをお話しするのは難しかったことから、残しておこうと思ったのだ。

(これは、スタートアップカフェ大阪での写真。)

本題に入る前に私のキャリアを伝えておく必要があるだろう。

学生時代や今の会社に入社した経緯はこれを参照していただきたい。(なんて便利なんだQ-SHOCK)

金融商品取引法に基づき財務局に提出し弊社HPや金融庁の電子開示システム(EDINET)から誰でも閲覧できる有価証券報告書に記載のとおりだが、新卒で某国内最大手の生命保険会社で歩合給、PC・プリンタは使用料支払要、その他電話代・交通費・備品代は自己負担で毎年確定申告が必要、という自営業に近い形態で法人向け・個人向け営業として働いていた。主な仕事は、全くセクター(業界)に分けられてはいなかったが担当企業・行政の社員・職員様向けの営業と、法人向けの飛び込みやテレアポだ。今も在職している同期に聞いたところによると、かなり前にこの雇用形態はなくなってしまったらしい。

次は、2006年9月から今まで13年間所属している当社でのキャリアになるが、実は、当社だけでも、3種の形態で働いている。

24歳から27歳くらいまでの3年ほどは一般的な基本給+残業代+賞与といった雇用形態だった。財務経理スタッフとして入社し、「数字を勉強したいだけで経理がやりたいのではなく、前職に戻るか独立するか企画職として転職する意向なので3年で辞める」と面接時に伝えていたので、はじめの1年ほどはこれでよかったが、東証マザーズに上場したばかりの急成長企業だったため(ここは面白いことに入社して13年が経った今も変わらないが)、圧倒的に人が足りず、必要にかられて半分・自分がやってみたい半分で、携帯電話ショップの実質店長、人材会社の営業、M&Aの実務担当など、「財務経理グループ」の名刺でいろんな職種を担ってしまっていたため、一般的な雇用形態がマッチしなくなってしまった。

そこで退職時期の延長の意思表示をした27歳くらいで年俸契約へ変更。そして、まもなく、子会社の取締役に就任したこともあり、会社とは1年ごとの委任関係(正確には「民法の委任に関する規定に従う」)に。この頃には、経営管理部長という管理部門の責任者をしていたのだが、社員のことをきっちりするのに必死で、自分のことにはかなり無頓着であったため、自分で雇用保険を外したり諸々の指示をした記憶はあるのだが正確な時期は覚えていない。

そして現在の肩書は、下記グループ5社にわたるが、弊社グループの社員で把握している人はほとんどおらず、自分と関係のあるところの取締役という程度でしか認知されていないので覚えてくれなくていい。

ライク株式会社(持株会社・東証1部上場)取締役グループ管理部門統括兼グループ事業推進担当

※簡単に言うと、保育・人材・介護・その他のグループのすべての領域における管理部門と新規事業の責任者。自分で決めたくせに長すぎるので覚えられず、毎回名刺を見ながら記載している。英訳版の名刺はCFOとかなり端折ったものの、全くもって財務経理だけの責任者ではないが許してほしい。

ライクケア株式会社(介護施設24ヶ所運営・売上66.7億円・従業員数900名)代表取締役社長

※24時間看護師常駐施設が多く終の棲家としていただけるようお看取りまでを行ったり、介護度の低いご入居者様には自立支援を行いご自宅にお帰りいただけるようにすることが特徴。20代から60代後半まで年齢は幅広いが、本部は15名未満でベンチャー色が強い。

ライクスタッフィング株式会社(総合人材サービス・売上200億円・従業員数1,000名)取締役

※販売員・コールセンター・保育・介護・建設業界等サービス業界を中心に人材を派遣・紹介し、北海道から沖縄まで25拠点で約7,000名のスタッフ様に活躍いただいている。これまで他社がお仕事を紹介できなかった、経験がない方や週5日フルタイムで働けない方にお仕事を紹介できるのが特徴。柔軟な働き方を推進いただけたり、育成や就業環境の向上をご理解いただいたり、サービス提供先を人材確保に熱心な企業様を選ばせていただいているため、クライアントは、商社・メーカー・メガベンチャーといった大手企業様も多い。一部署であった物流・製造業界向けについては、2018年6月に、立ち上げをした新卒11年目の社員を社長としてライクワークスとして分社化。1期目の売上が20億円、2期目の売上は40億円。ライクワークスとしての肩書はないが、立ち上げ時にバックオフィスを担当したよしみもあり、楽しいので趣味で営業を手伝っている。

ライクキッズ株式会社(保育施設342ヶ所運営・東証1部上場・売上228億円・従業員数5,000名)取締役

※認可保育園や学童クラブなどの公的施設、企業・病院・大学などが従業員様のために設置される保育施設の受託運営を行う。預かり児童数は10,000人近くなっていることから、プログラミングや英会話などの新しい保育コンテンツのテスト運用や、IT推進を積極的に行っていることが特徴。

ライクキャピタル株式会社(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)代表取締役

※創業者である当社代表が、エンジェル投資家であり、かつ、新経経済連盟の関西支部長や関西学院大学フェロー他かなりのスタートアップ支援を行っていることから、もともとライクから学生ベンチャーやプレシードなどにも出資していたが、CVCがあったほうが自由度が高いかも、と思って作った会社。ライクかライクキャピタルのどちらから出資するかは、業容やシナジーにより都度検討。いずれも窓口は同じなのでいろいろスムーズ。

おわかりいただけただろうか

とどのつまり、私は、就活イベントで登壇されるようなベンチャー企業の創業者でも、シリアルアントレプレナーでも、スタートアップ企業のCXOでも、やり手のベンチャーキャピタルの人でもない普通の人だ。普通の人と少し違うところがあるとすれば、自分で仕事を楽しいものにして、自分で働き方を選んできたことくらいだろう。いくら快適な環境を与えられても、自分のマインドが変わらないと、自分で何かを選ぶ能力も付けられずに、いつも人のせいや後悔ばかりしていなければならない人生になる。

新卒で営業だけで20,000人が所属しオリンピックなどのビッグイベントのスポンサーには必ず入っている誰もが社名を知っている大手企業に就職したが、第二新卒で東証マザーズに上場したばかりの売上90億円・従業員数100名未満の全く知名度のないベンチャー企業に就職した。入社半年後に東証1部に市場変更し、さらに保育の子会社も東証1部に上場、今では連結売上が530億円・従業員数も7,000名を超え、2年前に大手広告代理店にCMを作ってもらってTVで流してみたけど、いまだにコアなファンの方以外に全く知名度はない。(広報責任者は私でCMも責任者でした。すみません)

前職と今の会社の共通点は、業界・会社規模を問わず広くサービスを提供できること。病的な飽き性の私には、ひとつの業界や同じような規模の会社とだけ関わるということが難しい。前職でも、いろんな会社の社員さんや経営者と話せて、とても楽しかった。転職のきっかけになったのも、当時のお客様の言葉で、連絡先も名前も忘れてしまったけど、13年経った今でも正しかったと思っている。

また、前職の大手企業で働いて良かったことは、基本的な社会人スキルを仕込んでもらえたこと。「口が悪い」「ガラが悪い」「チャラい」など、37歳になった今でもやんちゃなイメージがこびり付いて離れずお叱りを受けることも少なくない私だが、何をするにしても必ず全世代で味方になってくれる人がいてくれたのは、基本動作で敬意を示せたことが大きいと思っている。また、社内にも、幅広い年代の人がいるので、どんな人でも、自分より長く生きている人からは何らかの学びがあると思えたのも、この頃だと思う。

たまに、同世代のベンチャー企業のCXOで、基本動作が残念な人に出会うことがある。この点、社長業の人は、人たらしが多い傾向にあり、生まれつき身に付けていたり、周りに教えてくれる大人がいたり、自分の会社であるがゆえに熱心に勉強していたりして、問題がないことが多い。   

一方で、大企業は人数が多い分、仕事は細分化されており、その点では裁量は限られる。例えば、お客様からご指名があっても担当エリアから外れていれば他部署に引き継がなければならない、とか、お客様のご要望の商品が自分の部署で取り扱えないものであれば他部署に引き継がなければならない、とか。

その点、ベンチャーは、慢性的に人不足の傾向にあるので、やりたい人が兼務し放題(ただし、業務過多で仕事のクオリティを下げないことがマスト)。

また、大手企業は、世の中が変化していても、仕組み自体を変えるのにも、何か動くにも時間がかかるが、ベンチャーは早い。私は、いつも、お財布に例えるのだが、会社という人はいなくて、会社にはみんなが使える大きな財布がある。そこからお金を使おうと思ったら、その財布を共有している人に「使っていい?」って聞かないと誰かが使いたくても使えなくなってしまう。その共有人数が大手企業は多いから、決裁人数が多くなっても仕方がない。

(これは、楽しい大企業の友達の企画。)

では、私も27歳くらいから部長格の責任者をしているが、決裁権があってスピードが早いだけで、全てがうまくいくのだろうか。

答はノーだ。

経験や知識がない分、判断を間違えることもある。それは仕方のないことなのだが、大事なのは、その後だ。自分の地位・名誉より事業を優先できるか。関係者に速やかに謝罪する、助けを乞う、問題はどこにあって、どう改善すればいいかを至急把握して、協力してくれる人に相談して動く。時に、今のポジションを降りたり、減俸を申し出たほうがいい場面もあると思う。二度と同じ間違いをしないように。それが起こったときは、調子に乗っているところから、自分の恥にとことん向き合うことになり、とても辛いのだが、ベンチャーだと敗者復活は割と普通なので、自分を戒め、再度挑戦すればいいだけだ。ポジションや収入や「これまで築き上げたもの」とやらを守りたかったり、自分の地位・名誉を優先したいのであればベンチャーはオススメしない。

次に、収入面や福利厚生面では大手企業のほうが良いのは間違いないと言える。私も今の会社に入社した時に月収も年収も下がっている。前職を辞めるときも「よそに行ったら、うちよりお金をもらえないよ」と言われたのだが、重視していたのがお金ではなかったので転職した。生活が質素なこともあり、今もお金にこだわりが全くなく、周りから「我堂さんの、お金とポジションに対する執着心の無さって、どうなってるんですか?異常でしょ。」と割とよく聞かれるようになったのだが、ベンチャーでも成長企業を選んだ結果として、前職で限界まで出世した場合より年収は高いのではなかろうかと思う。1年更新だが。目先のお金にこだわる人には、ベンチャーはオススメしない。

さらに、最近、大企業の人から言われがちなのが、「ベンチャーは生き急いでいる。起業したり、若くして役員になることばかりを応援するより、シニアが活躍できる支援をしたほうがいいんじゃないか」。

シニアが活躍できる支援も必要だとは私も思うが、大企業の人は比較的、若者が活躍するための支援の必要性を感じる機会が少ないのではないかと思う。年功序列、学閥、守るべき企業イメージなどがあり、新しいことを提案しづらい風土もある、ということは知っているが、安定した高水準の生活は得られやすいと思う。

大企業は、有名な大学を卒業した優秀な選ばれし人たちの集まりだ。前職でも、東大と京大以外はノンキャリと呼ばれ、幹部にはなれないと言われていた(実際のところはどうだったのかは知らない)。もともと同期の数は多くなく、みんな優秀な人ばかりで結束力も強く、社内外からのサポートも受けやすい。社名の信用力があるので、優良企業と取引をすることも、パートナーを組むことも実現しやすい。それは、彼らが、みんなが遊んでいた間、一生懸命勉強したり努力して得たもので、彼らが当然に受けるべき恩恵だと思う。親御さんも多くの投資をしたはずだ。

だが、多くの日本人はそうではない。経済的な理由もあると思うし、みんながしかるべき時に努力できるわけではないと思う。私も勉強意欲が湧いたのは仕事をし始めてからだ。なんだったら、今から大学に通いたい。

若者や知名度のない会社が活躍しづらいという状況は確かにある。以前、ジャック・マー氏から「日本の会議室にいるのは銀髪の男性ばかり」という言葉があったという記事を見たが、他社と仕事をする時に実体験としてある。

経験や学歴がなくても、必死に勉強したり努力して実績を出せば、年齢に関係なく活躍できる可能性があるのがベンチャーだ。そういったところで信頼と実績を得られれば、やっぱり大企業がいいなと思ったときに、過去に選んだルートでは選べなかった大企業にも就職することもできる。実際に、私には、そういう経歴で大企業で働く友人・知人がいるし、弊社グループで派遣スタッフとしてご活躍いただいた後、大企業の役職者になった方を見てきている。

自身もベンチャー企業に所属し、スタートアップから大手企業まで幅広く仕事をし、その狭間を生きるものとして、並行して、若者が活躍できる土壌づくりはし続けたいと思う。

(これは、今通いたい大学。)

自分でもびっくりするほど長くなったが最後に

冒頭にも書いたが、私は、ベンチャーと大企業、都会と地方と東南アジア、保育と人材と介護とCVC、営業とコーポレート部門、というように、毎日、複数の企業形態・活動エリア・事業内容・職種を行ったり来たりしているため、たくさんのコミュニティで活動している。そのため、Aというコミュニティで正しいと言われていることが、Bというコミュニティでは誤りだと言われているということなんて、私にとっては日常茶飯事だ。

あるコミュニティで、これが正しいと言われているからと言って、自分もそうしなければならないなんて思わなくていい。

自分にとって何が心地いいのか、どこを努力したいのか、を自分でわかるようになれば、多分楽に生きていけるのでないかと思う。そういう私も、いろんなことをやってみて、34歳くらいで、なんとなくわかってきたので、無理に見つけなくてもいいと思う。気楽に、ベンチャーと大手企業を行ったり来たりしてみたらいいんじゃないか、とも思っている。うっかり成長する気配のないベンチャー企業に入ってしまっても、誠実に退職を申し出て転職したらいいんじゃないだろうか。会社という人はいないので、会社との関係は、人対人だと思っていて、誠実であれば経験したことは無駄にはならないと思う。

大手企業に行くか、ベンチャーに行くか、悩んでいる人も多いと思うが、自分で選んだことであれば、どっちでもいいと思う、というのが、現時点での私の出した答だ。

ちなみに、うちの会社は東証1部だけど、ベンチャーで、めっちゃ楽しい、とだけ最後に書いておこう。

ライク株式会社's job postings

Weekly ranking

Show other rankings
If this story triggered your interest, go ahead and visit them to learn more