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スタートアップの最初の10人はいかにして集うのか

大学のキャンパスの草原で「はだか踊り」をする動画を見たことはありますか?

リーダーシップ論のなかで、フォロワーシップの重要性を説くエピソードとしてTED Talkで有名になった話です。筋書きを紹介します。


最初にリーダーが勇気をもって突出し、嘲笑される必要があります。



2番目のフォロワーが現れました。今や1人のバカでも、2人のバカでもありません。3人というのは集団であり、集団というのはニュースになります。


最大の教訓は、リーダーシップが過大評価されているということです。確かにあの裸の男が最初でした。彼には功績があります。でも1人のバカをリーダーに変えたのは、最初のフォロワーだったのです



このたびTHE BRIDGEさんと「社員番号ひと桁インタビュー」という連載をさせて頂き、スタートアップ界隈からは好評を頂きました。これを企画した問題意識としては、スタートアップに注目が集まっている割に、最初の10人頃のフェーズの情報が少ないという思いがありました。

「はだか踊り」をスタートアップに引き付けてみれば、創業者が夢を語っているだけの状態はただの妄想であり、最初の10人がそれを信じて入社し働くことではじめて、スタートアップが実体を持ち、世界を変えうる、といえないでしょうか。

最初の10人目までの勇気ある社員に注目して、ひとりでも多くの人に、「最初の10人として」スタートアップに参加することに興味を持ってもらえたら、というのが本企画の目的です。


最初の10人はどのようにして集まるか

楽天の安武さん(初期メンバー。元開発本部長)、GREEの藤本さん(初期メンバー。現CTO)ほか今後登場する数名へのインタビューでは、当時の心の動きなど定性的な面を理解していただけると思います。本稿では、みんなどうやって「最初の10人」になっているのか、定量的に分析しました。


このグラフは、とあるスタートアップ9社の最初の9人(=合計81人)が、どのようなきっかけで入社したのかを示しています。

サンプルにした9社は、筆者(柴田)が尊敬する起業家仲間に自分の会社について回答してもらったものです。すべて近年上場または買収によってイグジットした、知名度の高いインターネットサービスの企業です。スタートアップ企業としてはお手本にすべき成功ケースであると考えています。

初期の採用は業種や経営方針、会社の成り立ちなどによって、一概に語ることはできないテーマではありますが、それを踏まえても経営者、入社希望者にとって参考になりうると考え公開するものです。以下の事実が目につきます。

6人目までは、半数が創業者の直接の友人知人

「初期メンバーはそりゃ社長の知り合いだよねー」などと納得すべからず。データの裏を返せば、仲の良い友人が起業しない限り、あなたがスタートアップの最初の6人になって、ワクワクするような経験をしたり、キャピタルゲインに賭けたりできる可能性はかなり低いということになってしまいます。スタートアップが閉鎖的な「お仲間経済」になってしまわないためにも、ほかの経路で入社する人がもっと増えるべきです。「社員番号ひと桁インタビュー」を通じてこういった人が増えたらと思っています。


6人目以降になると、「直接応募」が最大チャネルになってきます。入社希望者にとっては、興味がある会社には、臆せずに積極的に接触してみるといいよ、ということでもあります。日本においては、転職エージェント経由で社員番号ひと桁になれる可能性は、この数字から見るとあまり高くないと考えるべきでしょう。(この時期のスタートアップはエージェントに報酬を支払うくらいなら給与を上げたいと考えているし、エージェント側も零細企業に見向きもしてくれないのが普通。20人くらいになってくるとメインのチャネルになったりもしますが)。


「知人の知人」というルートも直接応募と同じくらい有効なチャネルです。転職がまだ少ない日本では、たくさんの知り合いに「職探ししてます!」と触れて回るのはなんだか自分を安売りするように思えしまうかもしれません。しかし、たいていの人は勤め先に人生の大半の時間を捧げるわけですから、ベストの選択をするためにいろんな人の助けを借りるのは何らおかしいことではありません。


特に、創業者同士は、お互いどういう人をいま採用しようとしてるのか、情報交換してたりだいたいのパターン認識ができあがっています。もし創業者の知り合いがいれば他の(例えばもっとフェーズの若い)会社を紹介してもらうのも有効でしょう。


4人目以降、無給スタートはゼロ ー 最初の雇用形態

たまに、人数が十人、二十人と多くなっている営利企業なのに、無給に近いインターンや手伝いの人がたくさん居る会社がありますが、そういう会社に入るのはやめたほうがいいかもしれません。



このグラフは、最初の9人がどういう雇用形態で仕事関係が始まったのかを示しています。これらのうまくいった会社では少なくとも、4人目以降で無給からのスタートだった人は1人も居ません。もしあなたが、4人目以降なのに給与なしで仕事が始まったのであればそれは、1)あなたは本採用されない、かまたは、2)その会社はあまりうまくいかない、可能性が高いでしょう。そのようなオファーは受けるべきでないかもしれません。


一方で、3人目までは無給のケースも2-4割あるようです。これはどちらかというと「共同創業者」的な位置づけの社員だと考えられます。当然、株やストックオプションなど、後で報いられていると考えてよいでしょう。4人目から6人目までは、これと入れ替わるように有給業務委託が増えています。初めの頃スポット的に発注してたデザイナーやエンジニアを、のちに正社員化したということだと思われます。


7人目以降は、9社ともほとんどが正社員採用となっています。全員を正社員とできるのは、売上にせよ外部投資にせよ何らかの資金の目処が付いているということですから、会社の台所事情としては、6から7人目くらいになるタイミングで一旦の区切りがあるといえるかもしれません。また、どの程度の人をいくらで採用すれば良いのかという、職種ごとの人件費の費用対効果の目安も、このころまでには持てるようになっているということでもあります。(ROIが全く見えないフェーズは業務委託にしがち)


安武氏や藤本氏のインタビューでも「搾取されないためには誠実な経営者を選ぶ必要がある」と語られていました。面接の場面で逆面接するのは、特に若手の場合は容易ではありませんが、このデータも「ホワイトな」会社の例として判断材料の1つにして頂ければ幸いです。



歴史的にみても、私たちは変化の大きい時代を生きています。「踊る阿呆に見る阿呆」とは阿波おどりの歌い出しですが、どうせなら見るより真っ先に踊って楽しむ側になってみてはいかがでしょうか。


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