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2019年数字で見る中国最新オーガニック事情|「中国産=農薬」はもう古い!今や世界第四位のオーガニック市場へ変化を遂げた中国から学ぶこと


経済から政治まで今もっとも世界が注目する国、中国。
特に私たちが耳にするニュースというと、
食品工場での虫の混入や
汚染された肉類、
大量に使用されている農薬など
についてが思い出されるのではないでしょうか。

その実態については、以前からインユーでも都度取り上げられていました。

『私たちに迫る中国の食品汚染|知らないでは済まされない5つのこと』

『中国産も国産も「安全」ではない。知らず知らずに食べている「不安な食材」とその対処方法についてもお伝えします。』

中国産はダメ、国産野菜を選択するという人へ。 もはや日本の農薬規制緩和は中国産野菜の残留農薬どころではありません


これまでは「中国産」=「農薬」など、
ネガティブなイメージが多かった中国ですが、
実はこのような状況を背景にして、
中国は近年オーガニック農業においても
農薬規制の取り組みが本格的になされてきました。

以前の「中国」=「農薬」のイメージを、今も持っていませんか?

今回は、私たちが思い込みを捨てざるを得ない、
驚くほど成長しつつある中国のオーガニック最新事情をご紹介いたします。

数字で見る、中国でのオーガニックへの取り組み最新情報


スイスに拠点を持つ、International Trade Centreの調査によると、
中国でオーガニック農業が始まったのは1980年後半から。

当初は環境への課題が要因であったが、
その後に輸出需要に対応するためへと変化。

オーガニック農業の成長も早く、
5年間に100ヘクタール(東京都の約5倍の面積)を超えるほどまでに成長。

中国政府も1990年代中頃から規制を設け、
2005年にはオーガニックの標準や監督機関を設置。

その後、2011年にオーガニック標準は一度改良され、2019年に再度改良されました。

2018年にはオーガニック認証をする機関も増え、
インターネットを駆使した政府による管理も整ってきています。

ヨーロッパを拠点とするオーガニック有機農業研究所 FiBLが発表したレポート(※1)によると、
中国のオーガニック農場面積は、
1位のオーストラリアと2位のアルゼンチンについで3位
実は、アジアの中ではトップなのです。


農業面積に対しての比較は、
中国は農業面積の約0.6%がオーガニック農業の面積。
これに対して日本は0.2%

この20年間で、オーガニック面積は世界全体で20%成長した中、
中国は32%の拡大と、
世界的に見ても群を抜いた発展を遂げています。

特に、中国の豆類(Dry pulse)のオーガニック農場面積は、
フランスとカナダを抑えて、世界最大で330,000ヘクタール

また、りんごや桃、いちごなどの温帯地域で生産されるフルーツや野菜の
オーガニック農業面積ランキングにも、
ヨーロッパ各国に並んで中国は上位にランクインしています。

☆チェルノブイリ原発事故を経験したロシアの科学者が開発、
食品の安全を数値でチェックできる「有害物質チェックマシーン」

オーガニック米生産量も中国がトップ。
アジアでのオーガニック米の約70%にあたります。(※2)

中国のオーガニック市場は世界第4位へ


同じく2017年のFiBLのデータによると、
中国のオーガニック市場は、アメリカ、ドイツ、フランスについで第4位に台頭。


WHOが発表した人口ランキング、
1位中国、2位インド、3位アメリカを考慮しても、
日本の半分の人口のヨーロッパ諸国や北米のオーガニック市場に
アジアからランクインされているのは中国のみなのです。

中国のオーガニックコットン事情


世界で生産されるコットンのうち、
オーガニックコットンは約1%程度でしかないが、
オーガニックコットンの生産には国によって大きな偏りがある状況。

一位はインドで世界全体のオーガニック生産量の約半分をまかなっています。
そして二位に約20%を占める中国がランクイン。

オーガニックコットンの農業面積は拡大中だが、
主な理由としては、
オーガニックコットンシードをエサとして家畜を生産するために
当初は拡大してきたとのこと。

その付加価値として、オーガニックコットンが広まってきました。

国ごとにオーガニック製品に得意分野があり、
例えば、アメリカは牛肉ですが、
中国は乳製品のオーガニックが強み、であるとのこと。

その流れで、先に家畜のオーガニック化の必要性があり、
その後にオーガニックコットンの拡大が付随してきました。

☆心身ともにリラックス!オーガニックコットンのふんどし型下着

中国政府のオーガニック認証マーク


参照:China Organic Product Certification Services under China National Organic Product Standard【GB/T 19630-2011】, Beijing WuYue HuaXia Management & Technique Center http://www.bjchc.org/GB/

中国にもオーガニック認証が設けられたが、
現在日本はJASと同レベルと見なしておらず
中国産でJAS認証をするには、JAS認証が可能な者が中国に出向き、
課程を確認し認証する必要があるとのこと。

このように手間・コストがかかるため、
中国産でJAS認証することはなかなか企業にとっては非常に難しい状況です。

中国のオーガニック化粧品


さて、中国のオーガニック化粧品の状況をチェックする前に、
簡単に中国の化粧品市場のトレンドを見ていきましょう。

化粧品市場全体でも、アメリカに次いで第二位の市場と言われるほど、
化粧品業界では無視できない国、中国。
海外の影響を受けながら、変化しながら今年は下記のようなトレンドに。

1. スキンケアのナチュラル志向
2. メイクアップカテゴリーではリップが主力に
3. 韓流化粧品ブランド
4. メンズ化粧品ブランドの台頭

メイクアップよりもスキンケアが注目され、
中でもナチュラル志向に勢いがある、とのこと。

中国での消費者も、化粧品の機能性を重視しながらも、
割高だとしても“自然派”な化粧品を好むようなマーケット調査結果も出ました。

特に上海などの大都会では、
PM2.5や汚染物質から肌を守りたい消費者の需要に対応するべく、
各大手ブランドもこぞって抗汚染クリームやUVクリームを発表しています。

☆口に入れても安全!国産シルクパウダーでUV対策しよう

ただし、中国の消費者は
「オーガニック」というと食品を連想することが主流で、
化粧品で「オーガニック」は連想するにはまだ早い段階のよう。

というのも、2012年、日本の厚生労働省医薬食品局や米国のFDAに相当する、
食品薬品監督管理局(China Food and Drug Administration (CFDA))が
化粧品に対してのオーガニック認証ラベルを解消してしまったことから、
トレンドになりにくい状況が生まれてしまったとのこと。

Beautytech.jpによると、

上海で開催されたオーガニックに関する展示会
「 BIOFACH CHINA 2019(中国国際有機産品博覧会)」では、
中国ブランドの「オーガニック」関連商品は食品関連が主であり、
化粧品を出展していたブランドは、
フランスのオーガニックブランド「Acquadax」の輸入業者である
OUYUNSI ORGANIC BEAUTY(欧韵思法国有机护肤品)のみであった。

という報告も。(※3)

☆世界に1つのオートクチュールオーガニック・フレグランス ”Fivele” (フィヴェール)

中国の最新オーガニック事情から学び、
今日から私たちにできることは?


まだまだオーガニックの世界的トレンドとしては相互に課題も多いですが、
現在アジアのオーガニック市場を牽引している中国を日本は無視できない状況にあります。

人口や農場面積でオーガニック市場を急速に発展していく中国に対して
日本にいる私たちが今日から出来ることを考えてみました。


日本でオーガニック消費のシェアを伸ばすこと

農場面積や生産量の数値で見ると、
アジアでは中国がこれから牽引していくことは間違いなし。

私たちに出来ることは、
オーガニックの消費シェアを伸ばし、意識を高めること。

ヨーロッパ各国のように人口や国の規模が中国やアメリカほど大きくなくても
オーガニック市場としてアジアでも重要なマーケットになっていけば、
よりオーガニックブランドが日本に参入してくるチャンスが増えることに繋がります。

オーガニック製品を選ぶことで、
オーガニックブランドをサポートし、
市場が成熟するにつれて、
よりオーガニック製品を安価に求められる国にしていきたいですね。

☆すべての人に届けたい!Minery(ミネリー)飲むミネラルパウダー

また、刻々と改善が進む中国のオーガニック政策に注目し、
中国のオーガニック認証標準が改定される場合は、
日本の厚生労働省がJASとの整合性を確認していく必要があります。

現在のようにJASを認証する担当者が中国まで出向くしかない、
という状況から変わる将来は近いかもしれません。

近いうちにオーガニック製品の多くが
中国から輸入されるものになるかもしれません。

その時には、日本のオーガニックブランドは、
より差別化が求められることは避けられません。

私たちがオーガニック製品を購入することで、
日本のオーガニック市場をサポートしながら、
消費者の私たちも、なぜそのオーガニック製品が良いのか多角的に見極めていくことが、
日本のオーガニックを活性化させるひとつの答えになるのではないでしょうか。

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