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連載!私がSMOUTに参加した理由 「衣食住から居職住へ」名取良樹の場合

非日常から日常へ

ある朝目をさまし窓を開けると、見馴れない風景とごく普通の日常が流れていた。最近2週に一度は、地域から相談を受け現地に伺っている。それは自分のライフスタイルの一部である仕事の、当たり前の日常の朝である。

学生時代は、あらゆる文化や知らない土地に触れ、非日常を体感することに喜びを感じていた。新聞・雑誌の仕事を経て、より暮らしに直結する「衣食住」の住宅の仕事に惹かれ、従事することとなった。住宅という多くの時間を過ごす空間を、より自分らしくより心地良いものにすることに携わることが自分の仕事へのモチベーションになっていた。

しかし、住宅はその人のライフスタイルを構成する要素の一つに過ぎず、仕事や周辺環境など複合的に絡み合っている。日本の住宅における環境自体がとても重たく窮屈な存在であり、自分の中でも住宅提案ではなくライフスタイル提案に意識が向くようになっていたことは自覚していた。

そんな時、ローカル事業の新規立上げをどう展開するかのブレストに参加させてもらった。これが、移住スカウトサービス『SMOUT」ができたきっかけである。

「衣食住」から「居職住」へ

ローカルにおいては、「居職住」(居:コニュニティ・職:仕事・住:住まい)の3要素が複合的に絡み合い、それぞれのライフスタイルを構成している。SMOUTは、居:コニュニティを軸にそれぞれの構成要素を複合的、かつ横断するサービスである。住宅における単一アプローチの手詰まり感を感じていた自分としては、SMOUTに参加するのは自然な流れだった。きっと住宅においても、その地域に合った地域らしい提案ができると思い参加を決めた。

「非日常」を体感する旅行先で見る窓からの風景と、短くとも「日常」で見る風景の違いを最近感じる。暮らしに寄り添うと言うことは、こう言うことなのかと思う今日この頃である。

今の日本において、着るもの(衣)や食べるのも(食)、住むところ(住)に困ることは少ない。もしろ地域のほうが豊かかもしれない。靴職人の一面をもつ自分は、「用美」という考えに惹かれてハンドメイドの靴づくりを始めた。物にあふれる現代において、「用」なす「美」の追求は、ローカルにおける価値の再定義とシンクロする部分があった。自分の興味関心がSMOUTに向いたことも自然の流れだったのだろう。

SMOUTに携わり、さまざまな地域における日常にふれてきた。地域には、さまざまな分野で「豊かさ」が点在している。われわれが展開するSMOUTは、地域の「居職住」その豊かな点在する情報を断片的に届けるのではなく、「点」を「線」へと結ぶ存在でありたいと思う。それは、SMOUTが「非日常」でなく「日常」を、「点」でなく「線」で結ばれた情報に編集することで、新たな日常の連続であるライフスタイルの提案ができるのではないかと思う。そんな日常に寄り添ったサービスでありたい。

文 名取良樹

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