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【COOインタビュー】ロマンチストな元証券マンがもつ問題意識と理想とは

こんにちは、Lincインターン生の李です。

社員紹介記事第3弾は、COOの王超さんへのインタビュー記事をお届けします。

王さんという人

王さんの出身は中国の青島市。地元の高校卒業後、日本での大学進学のため2007年に来日しました。横浜市立大学経済学部に進学し、新卒で野村證券へ入社。そこで、野村證券に在籍中だったCEO仲さんと意気投合し、退職後、Lincに加わりました。

インターン生の私からすると「いつもニコニコしている謎の人物」感がすごい人なのですが、笑顔の下にいったいどんなパッションを隠しているのか……?インタビューを通して探っていきたいと思います。

王さんが日本に留学するまで

__まず、日本に留学するまでの経緯について教えてください。日本や日本語に興味を持つようになったのはいつからですか?

王さん(以下、「王」):日本語の勉強を始めたのは高校生のときです。昔から日本のアニメ、『D・N・A²』とか『BLEACH』とか『Fate/stay night』が好きだったので。アニメの中の日本の学生たちって、中国の学生より全然オシャレなんですよ!中国はジャージみたいな制服しかないし、男の子はワックス使わないし……。こんなにオシャレな日本がどんな国なのか、自分の目で確かめたくなって、留学を志しました。

あと、中国の外に出るっていう意思決定には、高校の先生の言葉も影響してるかも。先生にある日、クイズを出されたんですよ。「君が小石だとする。そして、似たような小石にたくさん囲まれているとする。どうやったら目立つ存在になれると思う?」みたいな。たぶん伝えたかったのは「自分を磨いてダイヤのように輝くんだ」ってことだったと思うんです。でも、僕は「逆にダイヤばかりのとこに行ったら、小石は僕だけですよね?そしたら小石のほうが希少価値はあがると思います。石油と水の価値が、中東とそれ以外の地域で逆転するみたいに!」って言って。先生には怒られましたけどね(笑) 経済学でも、「資源を有効に配分してこそ価値が最大になる」っていう考えですし、日本に行くほうが成功しやすいかなって思い始めましたね。

__来日してから大学進学までは、どう過ごしていたんですか?

王:京都の日本語学校に1年半行ったんですけど、どうしても関西弁が理解できませんでした。「自分の勉強した日本語はニセモノだったの?『あかん』って何!?」って(笑) 標準語が使われているところに行きたかったのと、横浜の風景が故郷の青島に似ていたので、横浜市立大学に進学しました。

留学後に自分でも驚いた心境の変化があって、「中日の架け橋になりたい」って思うようになったんです。留学前は、あくまで日本のプロダクトが好きっていう感じで、人や場所に思い入れはなくて。でも、日本で人付き合いしたり生活したりして社会を感じていくうちに、国ごと好きになっていって。僕みたいな体験って、ほとんどの中国人はしていないんですよ。体験していないから、本当の日本の良さを知らないわけで。近代の日本に対して思うことがあるのは分かるけど、現代の日本も好きになれないっていう人はもったいないと思いました。そこに対して何かしたい思いが芽生えましたね。

__そうだったんですね。新卒入社先に野村證券を選んだところから、Lincに加わるまではどんな流れがあったんですか?

王:まず金融に興味を持ったのは、「もし乳牛2頭を所有しているとして、どうやって最短の時間で最大の利益を出すか」っていうクイズをネットで見かけたのがキッカケです。回答者の中にウォール街の人がいて、資産運用の考え方を使っていたんですけど。何かを必死に作らなくても、自分の資産の何十倍ものお金を集められるっていうところに、金融のパワーを感じました。それで、大学で金融を勉強して、最初の就職先にはトップクラスの金融会社を選びたいなと。野村證券は中国進出にも積極的だったので、いいなと思いましたね。

ただ、マネーゲームは人生かけて追い求めるものではないということは、就活中から感じていました。それでも最初は金融業界でガツガツ働こうと意気込んで、資産運用の仕事をしていたんですけど、だんだん「これって人の役に立っている仕事なのか?」っていう思いが強まっていって……。

__と、いいますと……?

王:自信満々に分析結果を伝えないと、お客さんが金融商品を買ってくれないんです。でも、100%当たる分析なんてないし、正直保証できない部分もあるから、誤解させたくない。自分はそう思っていても、上司には「なんでもっと自信満々に話さないんだ!」って怒られたり。結果、分析が外れて、お客様に損をさせてしまったときは、良心の呵責に苦しむ……っていう4年間でした。

そんな前職時代に、同僚だった仲さんと話す機会があって、すごく意気投合したんです。

__おふたりは入社年度も部署も違いますけど、どうやって知り合ったんですか?

王:野村證券社員の中国人会があって、そこの集まりではじめて出会いました。2014年かな?その前年に中国でIT起業ラッシュが起きていて、追いかけているうちにITの可能性に魅力を感じるようになったんですね。そしたら仲さんもITに着目していることが分かって、その話で盛り上がって。それからは断続的に会うっていう感じでした。

2016年6月に仲さんが起業したっていうのを知って、自分が11月に退職した後、一方的に「会社辞めました」って、WeChatで彼に送りつけました(笑) それで、「じゃ一緒にやろうか」って。まぁ辞める前からちょくちょく話を聞くたびに、仲さんも自分と一緒にやりたがってるなと感じていたので、お互いフィーリングが合ったんですね。

Lincで働いていて

__Lincでは、COOとしてどんな業務を担当していますか?

王:基本はサポート役で、CEOや各部門の仕事が予定通りに進むように動いています。サポートだけで終わらず重点的にやっているのはユーザー獲得の部分で、オンラインからオフラインまでの開拓を担当しています。アプローチからコンバージョンまでのプロセス設定とか、営業計画もつくったりしています。

__Lincで働いていて面白いと感じるのは、どんな点ですか?

王:何もかも面白いです。留学産業に大きな影響を与えるイノベーションなので。

中国から日本へ留学する場合、現状ではまず仲介業者のところへ行って、日本語学校を選んで、そこで勉強しないといけない。さらに受験勉強のノウハウがないから、大学進学塾も行かないといけない。そうやって、地元の同級生よりも長い時間をかけて大学生になって、ようやく社会に出たら、同級生は部下を持つ立場にまでなっている……なんてよくある話です。人生において学費や生活費のコストは取り返せても、時間のコストは取り戻せないのが問題なんです。

__「日本語学校だけでは足りずに苦労する」というのはCEO仲さんも話していましたけど、人生の時間コストですか……。

王:留学生にとってのスタートが「留学したい気持ち」、ゴールが「大学入学」だとしたら、仲介業者も、日本語学校や進学塾への通学・通塾も、全て必須ではないはず。必要な情報さえ届けば、そういう中間のプロセスを省いて、もっと効率的に進学できる留学生が増えるかもしれない。それなら、中国の若者が当たり前に使いこなしているインターネット学習を、日本留学のプロセスにも当てはめられないはずがない。そういう考えで、僕たちは日々サービスの向上に取り組んでいます。

あと、日本語学校そのものに対しても、こうなってほしいっていう理想があって。それは、「ディベートや意見交換の授業を充実させること」。いまだと、あくまで日本語能力試験っていう資格のための授業になっちゃってるので。日本の社会問題について話すとか、母国との違いについて話すとか、実用的に日本語を使って日本への理解を深める場であれば、日本語学校の価値は落ちないと思います。

__なるほど。Lincで働いていて大変だと感じるのは、どんな点ですか?

王:何もかも大変ですね。僕は、経営は技術じゃなくて芸術だと思っていて……。人間はプログラミング通りに動く機械ではないし、同じことをやって成功する人もいれば失敗する人もいるから。人の成功はコピーできないし、自分の道を探りながら切り開くしかないんですよね。

あと僕が大好きなNBAの試合を観ていて感じたんですけど、経営もスポーツと同じで、単純にメンバー全員の能力を数値化して足して、高い総合点になれば成功する、っていうものではないんだなって。メンバーの組み合わせが悪ければ加点どころか減点になりますし。人に最大限の力を発揮してもらうには、適材適所が大事ですね。

__どんな人がLincに合いそうですか?または、どんな人と一緒に働きたいですか?

王:自分のやり方を強引におしつけない人ですね。別に、頭の固い人だとしても、その人のやり方を他者に強要さえしなければいいんですよ。他者のやり方が理解できなくても、一旦受け入れて、その人のやり方を尊重できる人であることが、最重要事項だと思います。

経験や実績については面接で聞きますけど、他の素質や意欲に関しては、行動を見ることでわかるものだと思っています。いままでの面接では、価値観とか事業に対する意欲の有無とかを重視していました。でも、結局その場の答えより、一緒に仕事をして初めて、会社のビジョンやミッションに共感して、何か成し遂げる意欲が本当にあるのか分かるなって。だから補足すると、他者尊重の精神だけじゃなくて、他の素質含めて、行動から見ないと判断しにくいかなと。なので、ミスマッチをなくすために全員に試用期間を設けています。厳密に言うと面接は正社員採用のためというより、一緒にやってみるかどうか見るためですね。

王さんの仕事観

__王さんの原動力は何ですか?

王:社会に貢献したり、人に良い影響を与えたりしたい気持ちですね。野村證券を辞めたのも、もっと大きい意味での影響を与えたいなぁと思って。例えば、中国と日本の関係をよくしたいとか、両国の国民の互いに対する考え方を変えたいとか。不思議なことに、この貢献欲は留学生になってから涌きでてきました。昔は全然なくて。日本で暮らしてから、自然と使命感がでてきたんですよね。

人の意識を変えたいっていう思いでメディア業界を選ぶ人もいると思うんですけど……僕は多くの人に伝えたいというよりは、実際に行動してもらって、感じてもらって、自然に変わってもらうところに関わりたくて。ただ「日本のこういうところがいいですよ」って聞くだけでは、骨まで沁みないと思うんですよね。心の底から個人の考えが変わるっていうのを目指したいんです。

__最後に、個人としてでも、会社としてでも、今後のビジョンについて教えてください。

王:Lincのビジネスを通じて、日本と中国、また日本と世界のあらゆる交流を促進していきたいです。グローバル化社会と言われてだいぶ経ちますけど、まだまだ交流不足だと感じています。異なる背景を持つ人どうしの理解が進んでいなくて、「本質的にいいこと」にたどり着けていないわけですから。日本国内で言っても、制度的なところ、例えば家探しのときに「日本人か外国人か」ってだけで借りやすさが変わってしまうところとか。親切な日本人の助けがなくても大丈夫なように、国籍ではなくて収入で審査するとか、中立的なルールを浸透させたいですね。

個人としては、うーん……幸せな家庭を築く、とかですかね(笑)

インタビュー中も相変わらず始終ニコニコしていた王さん。「経営は技術じゃなくて芸術」と言われたときには、なんて語彙がロマンチックな人なんだろうと思いました(笑)

エンジニアしのさんによる王さん評は、「とても優しくて、人情味あふれる人」。その人間的あたたかさが、留学生やLincメンバーへの献身的サポートにつながっているのかもしれませんね。


Lincでは、王さんと一緒に働きたい人を募集しています。

気軽に遊びにきてくださいね。お待ちしてます!

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