こんにちは!マイケル株式会社の代表をやっている福山です。
我々マイケルはコミュニティサービスをつくる会社で、現在は「CARTUNE」という車好きのためのコミュニティサービスを運営しています。マイケル Wantedly の記念すべき第一回目の投稿ということで、なぜ自分が CARTUNE をつくったのかについてお話できればと思います。
なぜ今「クルマ」をテーマにしたのか?
どのテーマ、どのユーザー層、どの市場に対してのプロダクトをつくるかの「マーケット選択」はスタートアップにおいては極めて重要です。カーシェアリングやコネクテッドカーなどの自動車領域は様々なチャンスがありそうですが、我々は「趣味としての車」をテーマとして選択しています。なぜでしょうか?
理由は代表がカスタムカー好きだからだろう!と思ったみなさま、大変申し訳ありません。恥ずかしながら自分は車をもっておらず数年間運転もしておらず、車が趣味と言えるような人間ではありません...
なぜこのテーマを選定したのかというと、車好きのユーザークラスタの熱量の高さに可能性を感じたからです。シンプルにそこに注目しています。
愛車にオリジナリティ溢れるカスタムをしていく人が昔から多数存在します。自分の収入をすべて愛車に捧げる人もめずらしくはありません。東京で暮らしている方は実感ないかもしれませんが、そのような熱狂的なファンが日本中に存在しているのです。
CARTUNE ユーザーの愛車の数々
めちゃくちゃかっこよいです!
スマホ×趣味×コミュニティの時代??
車を趣味としている人々は一昔に比べてかなり減ってきているのは事実です。しかし、それを差し引いても余りあるほどの熱量の高さと、その熱量を受け止める器が今の時代には存在すると考えています。それがスマホアプリです。
スマホアプリの特徴は、ハマったら高頻度で利用してもらいやすいという点と、小さな画面を介して情報伝達を行うので情報の量よりも質が求められるという点があるかと思います。
それらの特徴は、対象ユーザーは決して多くはないが圧倒的に高い熱量を持っている領域において、スマホ時代に最適化された新しいユーザー体験を提供できると考えていました。
車やコスメ、ゲーム実況、ママ、インテリア、植物、映画、V系バンドなど、趣味などのテーマを切り出してスマホで成立しているコミュニティアプリがいくつも存在します。どれもターゲットが明確であり、それらのテーマに最適化されたユーザー体験を提供しています。
数万人でも数百人でもよいので、強い嗜好性をもったユーザーたちに長く利用してもらえる。そのようなプロダクトをどのようにして作り出すかが重要になってきています。Webメディアのように、月間1,000万UUをどう集めるかという問いとは大きく違ってきているのです。
テーマは「愛」。CARTUNE の設計思想
車というテーマでコミュニティを設計しはじめたときは、車にそれほど詳しくないというのもあり、カスタムのハウツーや知識、事例を共有する知識ベースのコミュニティ設計を検討した時期もありました。いわゆるレシピ共有やQAコミュニティのような設計です。
しかし、Twitter や Instagram をウォッチしつづけた結果、自分の愛する車がもっと輝けるような場所をどうつくるかが重要な問いであることに気づきました。そのような場所があれば、さらにカスタムをしたり、情報収集したりと活動の幅が広がっていき、さらにコミュニティが求心力をもつという構造をつくれるからです。
これはマイケルが創業まもないときに作成した CARTUNE の企画書です。ほぼこれ1枚の内容でしたが、現在のコミュニティの状態もこの1枚で説明できるくらい普遍的な内容になっています。
CARTUNE 開発時点の企画書
右上 : Michael のスペルを普通に間違えているくらいに初期フェイズの資料です笑
このような、めざすユーザー体験や構造をベースにして、アプリとしての機能や UI などを細かく設計してゆき、CARTUNE は 2017年5月にリリースされました。
どのようなプロセスで機能を具体化していったのかや、今の状態に変化していった過程などは、非常に長くなるので、また次回にでもまとめていこうと思いっています。
CARTUNE のこれから
CARTUNEは現在60万ダウンロードを突破し、車好きのコミュニティアプリとしては日本最大級の規模にまで成長することができました。CARTUNEにアップするために、休日に撮影したり、新しいパーツを購入したり、オフ会を実施したりという企画書のとおりの流れができてきています。
CARTUNEを愛車がもっと輝ける場所とするために、次のステージをめざしていくフェイズです。
例えば、パーツの売買などのサポートをコミュニティの中でやっていくというプランもあります。パーツの購入や売却などのショッピングも、趣味としての車のアクティビティを構成する大きな部分です。自動車メーカー側が生産していないケースが多いというのもあり、中古パーツとして個人間で売買するのが主流です。それらの流れをサービスの中にもうまく組み込み、結果的に経済的負担が少ない形でカスタムを楽しめている状態をつくれたらすばらしいと思っています。結果的にカスタム人口を増やしていくことも可能なのではと。
また、自動車領域はEV化など様々なトレンドが存在しますが、CARTUNEはカスタムカーのこれからの文化をつくっていく存在になっていきたいと考えています。
このストーリを読んでいただいた方で、
- 車が好き!カスタムが好き!ユーザーを熱狂させるコンテンツをつくりたい
- コミュニティサービスが好きで、開発や運営、グロースのノウハウを学びたい
などの方がいれば、ぜひマイケルの募集から連絡をください。
一緒に、価値あるインターネットコミュニティをつくっていきましょう!