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代表取締役が行動規範の作成に参加しないでも良い行動規範ができちゃう理由(・∀・)

マサです。

最近、ヌーラボは行動規範をアップデートしましたので、そのへんのお話を。

それなりの規模になってきた企業は、とにかく、企業の目線に比べると些細であろう問題に対して恐ろしく時間を使うことになります。シリル・ノースコート・パーキンソンさんが主張した「組織は些細な物事に対して、不釣り合いなほど重点を置く」という現象。これ、パーキンソンの凡俗法則っていう名前がついているほど、あるあるなケースのようです。

たとえば、FreeBSDの開発メーリングリストで『あなたは数10億ドル規模の原子力発電所の建設の承認を得ることができるけど、あなたが建てたいのがバイク小屋だったら、終わりなき議論になるよ』みたいな投稿がされたらしいのですが、これは、「誰でも出来るようなことは議論が長くなって、理解できない内容に関してはあまり議論されないよ」っていうこと。特にオープンで誰もが情報にタッチできるようなオープンソースの開発のような環境だと発生しがちだろうなぁ、と感じます。

そこで、ほとんどの経営者は「確固たる文化を作って、文化でもって意思決定を早くしていかないと!」っていう感じになってきます。それとか、「誰もができるところを議論するよりも、もっと視座の高い感じのことを議論しないと!」みたいな。

そこで出てくるのが「行動規範」とか「行動指針」だったりします。細かい議論になってきた際に「行動規範」に則って経営判断に頼らず判断できるようにし、業務スピードをあげる事ができるようにしたり、個人個人が正しい判断が出来るようになるために作成するんですね。

理由はそれだけじゃないにしても、まあまあ、そこそこ、「行動規範」を作るモチベーションはその辺になります。てなわけで、それなりの規模になってきた企業は「行動規範」を作ります。

ヌーラボの古い行動規範

ヌーラボも「行動規範」がありはしたのですが、2013年、受託部門がなくなってから仕事内容が変わったにも関わらず、「行動規範」はそのまま。そのうち、あったことさえ忘れてくる始末になっていました。うまくいっているうちは問題も見えてこないので、なかなか「行動規範」なんて見返さないんですね。

改めて見返すと、そこそこいいものを作っていたので、課題としては、それを運用に回せていなかったところあたりでしょうね。まあ、特に運用に回さなくても、みんなが価値観をともにしているので問題なかったのですが。

でも、運用に回さないと、「行動規範」は単なるポエムというか、掛け軸に書いてあるだけの飾り物的な、そういうものになります。今回のアップデートで特に気をつけたところは運用に回せる行動規範を作ることです。

「行動規範」を作るグループをつくった

今までは取締役陣で行動規範を作っていました。そして、今までの感触から、今回も同様に取締役陣で行動規範を作ってそれを運用に回すと、社員にとってはトップダウンがきつく感じるだろうなって感じがしてました。なんだか説教臭くなりますし。

また、現在、なかなかの速度で人が増えていっているのですが、僕の思いとしては、人が増えて、そのために規則などが増えたとしても、組織としては、ダニエル・ピンクさんの著書「Drive(モチベーション3.0)」にも書かれている内的モチベーションを高めるための要素(やる気を構成する3要素)である「自律性」「熟達」「目的」を追い求める事ができる仕組みづくり・環境づくりをしていきたいと思っているので、「ここは、自律性を高めるために自分たちで自分たちの行動規範を決めてもらったほうがいいのでは?」と思いました。

また、同様の課題を持つ経営者数名にヒアリングして、どのような方法で解決しているかインプットを増やし、結果的に、行動規範を作るグループを作って、その人達に行動規範をアップデートしてもらうことに決めました。

ファシリテーターにも参加してもらった

行動規範のアップデートの活動そのものに参加せず、あくまで中立的な立場から活動の支援をしてくれる人が必要なので、ファシリテーターとして合同会社こっからさんに加わってもらいました。僕は、彼らと、まだ入社数ヶ月のヌーラボの人事のアンジェラと一緒に、行動規範を作る仕組みを作るというメタな作業だけに加わることとしました。とはいえ、殆どをこっからさんと、アンジェラにおまかせしっぱなしなったのですが。

一度だけ、「橋本さん、最終的に出てきたものに対して、ちゃぶ台返すようなことないですよね?」みたいな確認がありましたが、ヌーラボの採用過程においてカルチャーマッチした人たちばかり採用していますし、そして半数が古株といったメンバーが『行動規範を作るグループ』だったので、安心しておまかせできる状態でした。

やってみて良かったこと

運用が回って、組織の処理速度が早くなってから「良かった」といえるので、まだまだ「良かった」とは言えないのですが、行動規範をアップデートする過程において、多くの会話がされ、「ヌーラボとは?」「コラボレーションとは?」「楽しいとは?」のような抽象的なことについて、取締役以外の社員が熱を持って話していたので、「これは間違いなくいい成果を生むぞ」という自信が持てました。

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