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ノンフィクション就活~後編~

仕事に対するイメージ

皆さんは、仕事に対してどんなイメージを抱いているでしょうか。いろいろな考え方があると思いますが、私がずっと持っていたイメージは、「賃金という対価を得るために、自分の労働力と時間を犠牲にすること」です。そうして得た対価を自分の趣味や生活に投じることで人生を豊かにできる。労働とはそのための手段でしかないと考えていました。この考え方は、私のアルバイト経験で培われたものです。インターンを始める以前は、スーパーマーケットでレジ打ちのアルバイトなどをしていましたが、私の意識は専ら“いかに退屈な数時間を潰すか”ということに割かれていましたし、その数時間は本当に苦しいものだったからです。当時の私の“仕事の楽しさ”は、業務中の私語や考え事、対価として得た金銭の消費のみでした。

しかし、これってよく考えてみると仕事に対して全く楽しさを感じていないですよね。私語も考え事も金銭の消費も、全て仕事ではありません。当時の私には、「仕事自体を楽しむ」という考え方は全くありませんでした。何故こういう思考に陥ってしまうのか。答えは極めてシンプルで、“人にやらされた仕事”だったからです。学生のアルバイトを採用しているような会社には、全て“誰がやっても問題がないような仕組み作り”がされています。日本に不慣れな外国人でも働くことが出来るのは、その仕組みが極めて優秀だからです。しかし、“自分で主体的に工夫する余地がない”と言い換えることもできますよね。誰がやっても同じ結果になるように仕組みが構築されているのですから、あとはその仕組みの範囲内でしか工夫は施せませんし、仕組みから外れることはむしろ問題視されます。今考えてみると、そういった仕組みの中で働くというのは「別にあなたじゃなくてもできるんだよ」と言われているようで退屈に感じていたのだと思います。

仕事の楽しさ

そういう意味では、パーツワンでのインターンはアルバイトとは大きく異なりました。社員数人のベンチャー企業ですから、当然仕組みなんてものは存在しません。現状、最も効率化されて無駄のないフローで業務を行えているかと問われれば、答えはNOでしょう。しかし、だからこそ工夫が求められます。主体性が求められます。これから会社の仕組みを作っていくのは他の誰でもない自分たちなんだという強い実感が得られました。

自分がやらなければ誰もやってくれないという実感は、私に強い責任感や、主体者としての自覚を芽生えさせました。私はこれを“自分ごととして仕事をする”と表現します。例えば、皆さんは夏休みの間に大学の勉強のことを思い浮かべるでしょうか。おそらくほとんどの人が、履修登録などの必要に迫られない限り思い浮かべないのではないでしょうか。私も学校のことはあまり考えたくありません。

しかし、今所属しているサークルのこと、自分の趣味のことはいかがでしょうか。ご飯を食べているとき、電車に乗っているとき、外を歩いているとき、全く関係のないタイミングで、ふとそれらのことが頭に浮かぶのではないでしょうか。これは、皆さんの中で“自分ごと”になっているからです。私はジムに通って運動をするのが趣味なのですが、食事の際や寝る前などに明日はどんなトレーニングをしようかなと思い浮かべたりします。これと同じように、パーツワンでの仕事のことも思い浮かべるのです。「今日はここが上手くいかなかったから、次はこうしよう」「今日新しい仕事を教えた後輩はちゃんと覚えてくれたかな。もっとこう教えれば良かったかな」そんなことが自然と思い浮かぶのです。これって、すごく幸せなことだと思いませんか?“やらされている仕事”ではなく、“自分ごととしてやっている仕事”だからこそ夢中になれますし、私はこれこそが“仕事の楽しさ”なのではないかと思っています。

分岐点(内定)

“仕事の楽しさ”を覚えた私は夢中でインターンに取り組んでいましたが、気が付くと3月。いわゆる大手企業が説明会などを解禁し、就職活動が本格化してきました。私はインターンを続けながらも、大手企業の就職活動も周りの皆と同じように始めました。4月にはパーツワンから内定も頂きましたが、それで就職活動を終わりにするようなことはしませんでした。「どう考えても大手向きじゃないよ」などと周りの友人には言われていましたが、自分の目で確かめるまで納得できませんでしたし、自分の可能性を狭めるようでもったいないと感じていたからです。きちんと両方の選択肢を見定めた上で、納得して自分の進路を決めたいと考えていました。

パーツワンにも大手企業の就職活動をすることは正直に話したのですが、嫌な顔をするどころか、社長や人事の先輩に朝早くから就職活動の相談に乗ってもらいました。内定を出している学生が就職活動を続けていると普通は嫌な顔をされるものですから、驚いたのを覚えています。

この時は、「大手ならどこでもいいや」という気持ちはとうに消えていたので、最終的には2社しかエントリーしませんでした。

大手総合商社で描こうとしたこと

私がエントリーしたのは、いわゆる五大商社と呼ばれるような大手総合商社でした。何故総合商社に興味を持ったかといいますと、パーツワンで働く中で、“自分の価値”を売り出して仕事にしたいと考えるようになったからです。かつては“目に見える価値”ばかりを磨いていた私だからこそ、メーカーのような“扱っている商材”を価値として売り出す仕事ではなく、モノを持たず“働いている人たち”を売り出すような商社の仕事に魅力を感じていました。念の為に申し上げておきますが、メーカーなどの仕事を否定しているわけではありません。たまたま私の場合は後者の働き方に魅力を感じたというだけの話です。

規模の大きな総合商社であれば、多様な人々の中で自分の価値観を広げながら、今より大きなスケールで自分の価値を売り出していけるのではないかと考えていました。

6月1日

そんなことを考えて就職活動を続けていると、あっという間に大手面接解禁日の6月1日が訪れました。正直に申し上げれば、この時まで私の心は揺れ続けていました。この揺らぎの正体は、一言でいえば、本当に自分に正直になれているのかという“己への疑念”でした。「結局自分は会社のブランド感や給与しか見ていないのではないか」「有名な会社に入ると、また“自分の価値”を会社の知名度という“分かりやすい価値”に委ねてしまうのではないか」今思えばやっぱり心のどこかでこういうことを考えていました。パーツワンの仕事に楽しさを覚えながらも、ベンチャー企業に進むという大きな決断ができない私の最後の“逃げ”だったのかもしれません。そんな葛藤を抱えながらも面接を受け続け、気が付けば大手企業の最終面接にまで進んでいました。

結論

まずは、ここまで読んでいただいた皆さんには改めて感謝をさせてください。「就職活動に迷っている人の力になりたい」「選択肢が狭まってしまっている人に、ベンチャーという新しい選択肢を示してあげたい」そんなことを考えながら筆を執りました。偉そうなことを書き連ねましたが、最終的に私が「ベンチャー企業に進む」という結論を下した決め手は、皆さんが想像しているような大したものではありませんでした。それは、“人”です。

面接を受けた帰りに何気なくパーツワンに寄ると、会社の皆が温かく出迎えてくれたことを今でもよく覚えています。その日の就職活動の話を、嫌な顔一つせずに楽しそうに聞いてくれました。その時に、ふと「自分の帰る場所はここなんじゃないか」という安心感を覚えました。これまでパーツワンで働く人の話など一切しませんでしたし、私自身もあまり意識をしていませんでした。しかし、最終的には「パーツワンで働いている人が好きだ」というのが私の決断の決め手になったのです。

内定承諾の報告をした夜には、先輩からわざわざ電話やLINEが来ました。普段涙なんて見せない先輩から、涙声で「よかった、ありがとう」などと言われ、思わず熱いものがこみ上げてきましたが、ジムでプロテインを飲んでいるところだったので、早々に電話を切りました。しかし、私の人生を振り返ってみても、これほどまでに人に必要とされることはなかったのではないかと思います。自分が必要とされる居場所が存在することは、私が思っている以上に幸せなことなのだと思います。

最後になりますが、皆さんもこれからの人生で、自分の前にいくつもの選択肢が並べられて、どっちに進もうか悩むことが嫌になるほどあると思います。絶対に目の前にある選択肢からは1つも目を背けないでください。それは自分の可能性を狭めることです。

しかし、一通り選択肢を確認したなら、あとは自分の正しいと思った道に突き進んでください。世間的に“正しいとされる”選択肢ではなく、自分が正しいと思った、“信じたいと思った”選択肢に進んでください。

確認し終えた選択肢を並べていつまでも悩んでいても、選択肢自体が変わることなんてないのですから、時間がもったいないと思いませんか?時間は有限です。いつまでも悩んで選択肢を眺めているくらいなら、自分の正しいと思った道にまずは進んでみてください。それが正解かどうかは神様にしか分かりません。それならば、私たちに出来るのは「神のみぞ知る正しい選択肢を選ぼうとする努力」ではなく、「自分で選んだ道が正解になるようにする努力」ではないでしょうか。後者のほうがポジティブな努力ですし、こういう努力はすごく楽しいです。私も進路を決めてからは今の仕事が本当に楽しいです。それは、まさに今、私は選んだ道が正解になるように毎日努力を続けているからなのです。

【ノンフィクション就活~前編~】

https://www.wantedly.com/companies/partsone7/post_articles/180369

【ライター紹介】

笘井 優斗 1997年生まれ、東京都出身。早稲田大学法学部在学中、2018年12月に株式会社パーツワンの長期インターンへ参加。セールスエンジニアで活躍しながら、採用活動にも関わっている。趣味は筋トレ。

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