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元最年少プロボクサーで哲学科出身。ブレイクダンスで「作品をつくった」経験が今のキャリアに繋がっている

まずお名前を教えてください!

前原幸美です!女子っぽい名前ですが、ユキヨシって読みます。株式会社アンビリアルの代表取締役をしています。

現在の業務内容と働き方を教えてください

元々サーバー/クライアント両サイドのエンジニアでしたが、今は他のメンバーに開発をまかせています。現在メインで担当しているのはトピアという、スマホだけで誰でもVTuberになってライブ配信ができるアプリのプロデュースです。

働き方としては、弊社は現在はフルリモート体制です。週1回の集合以外は基本ボイチャのMTGで進行しているので、働く場所は家でもカフェでもオフィスでも、原則自由です。

僕自身も、外で打ち合わせのある日もあれば、1日中PCで作業している日もあるので、その日によって場所を切り替えながら働いています。ただ、満員電車で消耗することが嫌いなので、午前中はあまり外出予定を入れないようにし、家の近くのカフェなどで作業をしていることが多いです。

「はじめの一歩」に影響されて最年少プロボクサーに

どんな子供でしたか?

小学生の頃は、いつも先生に怒られていたので結構やんちゃなほうだったと思います。
ただ一方でなぜか結構保守的な側面もあって(笑)クラスのみんなで将来の夢を発表しあう会があったのですが、みんなプロスポーツ選手やタレントになりたいと話している中で、自分だけ「普通のサラリーマンになりたいです」と発表したことを覚えています(笑)嘘とかではなくてその時は本気でそう思っていたはずなんですが、実際のところ完全に真逆の人生を今歩んでいるので、こういうこともあるものなんだなあと。

中学高校は、ひたすらスポーツに打ち込んでいました。中学は器械体操、高校はテニスとボクシングをやっていました。僕はマンガに影響されることが多いみたいで、体操は「ガンバ! Fly high」、テニスは「テニスの王子様」、ボクシングは「はじめの一歩」を読んでやりたいと思って始めました。
僕に何かをやらせようと思ったら、その界隈のマンガを読ませれば楽勝ですね(笑)

ボクシングは部活ではなく、家の近くにたまたまジムがあって、そこに通っていました。最初はマンガの影響で何気なく始めたのですが、やってみたらハマってしまって、気づいたら最年少でプロボクサーになっていました。高3のときに後楽園ホールでプロデビューの試合をしたのですが、1ラウンドに左フックでダウンを取った後、攻め切れずになんと逆転KO負けしてしまいました。

めちゃ悔しかったんですが、ただそれでプツンと糸が切れてしまって。減量がつらかったこともあってボクシングはやめてしまいました。よくテレビでもやってますけど、あの体から水分を抜いていくような減量で。1日にコップで2,3杯しか飲めないのは本当に辛かったです。もう絶対にやりたくないですね(笑)

たまたま立ち読みしたニーチェの本に鳥肌が立った

ボクシングを辞めて受験期に入ってから、人生諦めモードを勝手にこじらせてる時期がありました。完全に黒歴史です。受験する大学や学部を選ぶにあたって、自分は将来何をやりたいのかな〜?と考えてるときに、満員電車に揺られて疲れきったサラリーマンたちを見て、自分も社会人になったらこんなにつまらなそうに毎日毎日がんばらなきゃいけないのかな?とか勝手に思っちゃって…。

自分の残りの人生60年なんか、宇宙の歴史からすればほんの一瞬で、そこに意味なんて何もないのに、なんでつまらない人生をがんばって耐えて生きなきゃいけないんだろう?とか真剣に悩んでたんですよね。今思えば、そのサラリーマンたちは仕事中と家ではもしかしたら生き生きしてたかもしれないし、お前何様だって感じですけど(笑)そんな中でふと本屋に立ち寄ったときに、ニーチェの本を立ち読みしたんです。当時、内容は全く理解できなかったんですけど、「なんなんだこの文章は!」と身体中に電撃が走って。もしかしたら哲学を学んだら人生の意味が見つかるかもしれない、と思って哲学科に進みました。

ただ大学に入ってからは、ブレイクダンスを始めたんですが、ダンスが楽しすぎて受験期に悩んでたことがどうでもよくなっちゃって。一気に哲学への興味が薄れちゃったんですよね。別に人生に意味なんて必要なくて、楽しいことができていればそれで十分生きたいと思えるんだなと身をもって体感しました。

こんな単純なことになんで気づかなかったんだろうと今になってみると思いますが、好きなこと・楽しいことができていないまさにその時には気づかないものですね。でもこの時期に黒歴史を経験しておいてよかったです。そのおかげで、絶対に心から楽しめることを仕事にしようと決めることができたので。

2次創作がどんどん連鎖していくボカロ文化が大好き

あなたの好きなもの・ことについて語ってください。

ボカロがめっちゃ好きですね!2009年辺りからハマって、そこからずっと。今も好きで毎日聴いています。先日は、インターンの筒井くんと一緒にマジカルミライという初音ミクのライブに行ってきて、めちゃめちゃ盛り上がりました!

その延長?でVTuberも好きになって、先日の輝夜月ライブにVRで参加しました。

なんでボカロがそんなに好きなんですか?

理由はたくさんあります!曲自体が好きというのも当然ありますし、最初は「合成音声で歌わせられること」に感動したことがきっかけで。
ボカロPが曲を作り、他の誰かがイラストを描き、PVを作り、歌い手がその曲を歌い、といった感じで2次創作がどんどん連鎖していく文化がすごくいいなあ〜と思いました。

あとはたくさんのボカロPがいて、初音ミクという同じシンガーが歌う曲にものすごく多様性があることも好きですね!具体的には、メルトや初音ミクの消失といった昔の曲も好きですし、Tell Your Worldや39といった定番曲も好きですし、ダンスロボットダンス、シャルル、ロキといった比較的新しめの曲も好きですね。好きな曲は1曲ループで数時間聴き続けたりするんですが、個別の曲の話をすると長くなるのでこの辺で…(笑)

オリジナリティを追い続けた大学時代のブレイクダンス

大学時代について聞かせてください。どんな学生でしたか?どんなことに熱中していましたか?

学生時代はブレイクダンスにのめり込んでいました!

ブレイクダンスですか!?なぜその活動に力を入れていたんですか?何が楽しかったんですか?

ブレイクダンスは単純に踊っていて楽しいというのもあるんですが、「独創性をリスペクトする文化」が好きで、よりハマりました。ブレイクダンスの醍醐味ってバトルなんですけど、これどこで勝敗が決まるかというと、もちろん技術面や動きが音にどれだけ合っているかという部分も重要なんですが、何より「オリジナルであること」が評価されるんです。

初めて見ると、みんな同じようにぐるぐる回っていたり、ステップを踏んでいたり見えるかもしれませんが、実はみんな一定以上のレベルに達すると、そこから先はいかに自分しかできないオリジナルなスタイルを築けるかを考えます。そうやって、先人たちが積み上げてきた技やダンスの上に、少しでも自分のオリジナリティを乗せて表現していくんです。みんなそうやって切磋琢磨していたので、僕が学生の頃はブレイクダンス界の全体のレベルが毎年ものすごいスピードで上がっていました。

例えば、何かの大会で前年度優勝したチームが翌年にも同じことをしたら、予選も勝ち上がれないほどに急速に全体が成長していましたね。文化としてオリジナルであることにとても厳しい世界なので、1年間も全く同じことをしていたら、あいつ全然変わらねーなって思われるほどで。そういう世界の中で振り落とされないように毎日練習して、そこでより成長できるのもすごく楽しかったですね。

ただ、一番楽しかったのはやっぱり、オリジナルなネタを考えているときです。矛盾するようですが、体を動かしているときよりも、考えてるときのほうが楽しかったんですよね(笑)集中しているときは、目を開けているのに周囲の視界が全く見えていなくて、自分が理想の動きをしている姿が再生され続けて、気づいたら山手線一周してたみたいな。体を動かして練習している時間よりも考えている時間のほうが全然長かったですね。練習は、思い描いた理想の動きを今の自分の身体で再現していく作業って感じでした。まあ、それはそれでとても楽しいんですけど(笑)

ブレイクダンスの経験から学んだ「作品をつくる」楽しさ それがエンジニアになったきっかけ

ダンスの経験から学んだことはなんですか?

「作品をつくる」プロセスの楽しさですね。ダンスは、1回1回のダンスがそれぞれ自分の体で表現した1つの作品のようなものです。どんな動きや技をやったら面白いか、新しいかを考え、それができるようになるために練習し、バトルでその場でかかった曲に合わせて自分のネタを観客の前で披露する。この工程は、自分自身の体を素材としたモノづくりそのものだなと思いました。

側から見たらかなり飛躍するようですが、それでエンジニアになろうと決めたんです。この関連性について話すと、みんなから「え!?」と聞き返されるんですが、「オリジナルであることが重要で、かつ毎年毎年ものすごく変化する業界の中でモノづくりをしていく」というのは、エンジニアが常に新しいサービスを生み出すのとそっくりだと思ったんですよね。

僕はブレイクダンスの、踊る部分も好きでしたが、オリジナルのネタを考えることが特に好きだったというのもあるのかもしれません。

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